骨の検査を受けたきっかけは?
4~5年前から坐骨神経痛に悩んでいたことがきっかけです。40歳を迎えたころにダイエットになればと始めたランニングが高じて、今までフルマラソンを50回ほど完走しています。大会に参加するようになって10年目ごろからウルトラマラソンへの挑戦を考え長距離を走る練習を続けていたところ、お尻のあたりが慢性的に痛むようになってしまいました。
整形外科や整体に通っても痛みが治まらず悩んでいたときに、マラソン仲間から「骨密度は腰や足など、部位によって数値が異なるらしい」という話を聞き、「もしかしたら股関節や大腿骨が弱っているから痛みが生じているのでは?」と思いました。そこで骨の状態を確かめるべくDXA検査を受けることにしました。
普段の暮らしでは、骨の健康を意識していましたか?
骨の健康は意識していませんでしたが、マラソンの練習のために日常的に走っていましたし、食生活にも気を付けていました。食事は「高タンパクで低脂肪」を心がけ、素材にも気を遣っていました。例えばプロテインを選ぶときは、含まれている添加物を比較して決めるようにしています。あと激しい運動をすると赤血球が減るといいますから、貧血対策で鉄分も多く摂っていました。
実際に検査を受けてみていかがでしたか?
CTやMRIのように装置の中に入る検査を想像していたため、一般的なレントゲンのように短時間ですぐ終わってしまうことが驚きでした。食事の制約もないので、手軽な検査だと思います。
検査の結果はどうでしたか?
腰椎と大腿骨の骨密度を計測したところ、腰椎はYAM(若年成人比較)でも遜色ない数値だったのですが、気になっていた大腿骨はYAMが75%と骨量が減少していることがわかりました。カルシウムを特段意識することはなかったものの、元々骨太なので骨は丈夫だと思い込んでいました。かかとを着地するたびに骨が強くなると聞いていましたし、栄養バランスにも気をつけていたつもりだったので、ショックでしたね。
医師からは「ランニングは健康にいいというイメージがありますが、一定の部位に負荷がかかり続ける側面もあります。そのため一日中走ることは控えてください」といった説明を受けました。
身近な人にDXA検査を勧めてみたいですか?
マラソン仲間たちも体のどこかしらを痛めている状況なので、骨密度検査を勧めてみたいです。「怪我をした」「膝が痛い」といった話にはなっても、食事でカルシウムを摂る話題にはあまりならないですから、「意外に骨はもろくなっているんだよ」と伝えたいですね。
※個人の感想であり、検査・治療の効果を保証するものではありません。