「骨量(骨密度)を上げる!」
-年代別でできる骨粗鬆症予防-
骨粗鬆症は骨量(骨密度)が少なくなるなどして骨がもろくなり、骨折しやすくなる病気です。特に高齢の方が背骨や足の付け根を骨折してしまうと、日常生活に支障が出る、介護が必要になるなどの可能性があります。QOL(生活の質)に影響を及ぼす骨粗鬆症ですが、実は子どものころなど各年代で予防対策ができる病気です。
骨量(骨密度)の変化を意識して対策を
骨量(骨密度)は下記グラフのように、年齢によって骨量が変化していきます(下記グラフは腰椎骨密度の変化です)。
骨粗鬆症を予防する上で重要なのは、最大骨量をできるだけ高め、その後は減少していく量を抑えていくことです。そうすれば、年齢を重ねても骨量(骨密度)を骨粗鬆症の範囲より上位で維持していくことが可能になります。
「骨量の変化」のポイント
10代から増えていき、20歳ごろに骨量の最大値(最大骨量、ピークボーンマス)に。
最大骨量に到達した後は、40歳半ばまでほぼ横ばいで推移。
骨量は50歳近くから減少。特に女性は閉経を機に骨量(骨密度)が急激に減少。
骨粗鬆症を予防する上では…
最大骨量をできるだけ高める
減少していく量を抑えていく
各年代で骨量(骨密度)の獲得・維持のためにできること年代別でアドバイス
骨粗鬆症の予防を目指して
監修医師
宗圓 聰 先生
そうえん整形外科 骨粗しょう症・リウマチクリニック 院長