骨密度測定ってどうやって受けるの?
骨密度測定は、骨粗鬆症を早期発見するために有効な方法の一つです。
ただ、どのように自分の骨の強さ(骨強度)や状態を検査するのかイメージしにくい方もいるかと思います。
このページでは、検査当日の一般的な流れをイラスト付きで紹介しますので、参考にしてみてください。
※ 骨密度測定を受ける場合、あらかじめ予約が必要な場合があります。また、医療機関によって置いてある検査設備は異なりますので、事前に受診したい医療機関のホームページを確認したり、電話で問い合わせてみてください。
STEP1
受付
受付で「骨密度測定(全身DXA検査)をお願いしたい」などとお伝えください。
- 骨密度測定を受ける際、事前に食事を抜いたり、尿を採取したりしてくる必要はありません。
STEP2
診察 1
診察室では、問診票に基づいて医師が様々な確認をします。
- 今、気になっている症状。
- これまでにつまずいたり、転んだりするなどちょっとしたことで骨折した経験。
- 糖尿病や高血圧などの持病があるか。
- 姿勢(背中が丸くなってきたか等)
- 身長が低下したか。
STEP3
骨密度の測定
診察のあとは、検査室でDXAと呼ばれる機器を用いて骨密度を測定します。
測定部位は骨粗鬆症による骨折が起こりやすい腰椎(背骨の下部)と股関節(足の付け根の骨)の2ヶ所です。
機器の上に仰向けになり、足の下に台を入れた体勢になります。測定自体にかかる時間はどちらの部位も30秒ほどです。
担当者の指示に従いましょう。
背骨の骨密度の測定
足を上げた状態で測定します。
股関節の骨密度の測定
足を少し開き、動かないように固定して測定します。
- 当日の服装によっては、検査着に着替える必要があります。
STEP4
診察 2
測定が終わったら、診察室に戻って医師から測定結果の説明を聞きます。
同年代や若い人の平均値と比較して骨密度がどの程度なのか、骨粗鬆症に該当するのか、骨折はしやすいのかなどについて説明があります。
測定結果のサンプル
- 医療機関によっては検査の結果が後日出る場合もあるので、当日に検査結果をもらえるかも事前に確認しておくとよいでしょう。
STEP5
会計
最後に受付で会計をして、検査は終了です。
検査は、保険適用外(全額・10割負担)となる場合がありますので、事前に確認しておきましょう。領収書を忘れず受領してください。
- 医療機関によっては「骨ドック」「骨粗鬆症ドック」などの名称で骨密度測定(全身DXA検査)だけでなく、X線検査や血液検査などがセットになったメニューもあります。
詳しく知りたい方は、受診したい医療機関のホームページを確認したり、電話で問い合わせみてください。
監修医師
宗圓 聰 先生
そうえん整形外科 骨粗しょう症・リウマチクリニック 院長