骨の検査を受けたきっかけは?
母が70代のときに大腿骨を2回骨折し、あまり外を出歩かなくなりました。母自身が骨粗鬆症だったのかはわかりませんでしたが、そのまま寝たきりとなってしまいました。一連の様子を見ていたので、骨と健康寿命の関係が気になっていました。その他にテレビの健康番組で「閉経後の女性は骨粗鬆症のリスクが高まる」と聞いたことも、関心を持った理由のひとつです。
私は今年で定年退職しましたが、これからも活動的に暮らすためにも骨の状態を知っておきたいと考えていました。今まで平日の日中は仕事で忙しかったため病院に予約して検査するのは難しく、受診できていませんでした。定年退職後は時間の余裕ができたので、検査を受けることに決めました。
実際に検査を受けてみていかがでしたか?
腰椎と大腿骨の骨密度を測ったのですが、検査自体は横になっているだけですぐに終わりました。
ただその前段階で、DXA検査を受けられる医療機関を探すことが大変でした。幸いにも私が骨密度検査に興味を持っていることを覚えていた息子が、近所でDXA検査が受けられる病院を調べてくれたので無事受診できました。自分ひとりだったら検査を実施している場所を見つけることができなかったでしょう。
検査の結果はどうでしたか?
同年代と比較すると平均値くらいでしたが、自分が想像していたよりも低い数値で衝撃を受けました。それでも骨粗鬆症と診断されたわけではないので、医師から薬を処方される、食事や運動などについて生活指導を受けるといったことはありませんでした。とはいえ骨密度に危機感をもったことに変わりはないので、これからは意識的に歩いたり、骨にいいものを食べたりしたいとは思っています。
身近な人にDXA検査を勧めてみたいですか?
どうしても病院に対しては、病気や怪我の方が行く場所というイメージがあります。どこか具合が悪いわけでもないのに検査のためだけに医療機関を受診することは、まだまだハードルが高いと感じました。友人と会ったときにDXA検査の話題を出したとしても、受診を勧めるというよりも、「病院を見つけてくれるなんて、いい息子さんねえ」くらいの世間話になってしまう気がします。
とはいえ、担当してもらった医師からは「骨粗鬆症は40代から気をつけたほうがいい」といった説明もありましたので、なるべく早めに骨の状態を確認することが大切という印象を持ちました。
※個人の感想であり、検査・治療の効果を保証するものではありません。