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骨粗鬆症の診断

骨粗鬆症は骨密度測定だけでなく、背中や腰の痛みがあったり、身長の縮みや腰の曲がりが気になったりする場合は、背骨のX線検査を行い、骨折や変形が起きていないかどうか調べます。また、食事や運動といった生活習慣や、家族に骨粗鬆症の患者さんがいないか、悩んでいる症状がないかどうかなど調べる問診も行われます。

原発性骨粗鬆症の診断基準

閉経や加齢によって起こる原発性骨粗鬆症は、まず脆弱性骨折(骨がもろくちょっとした力が骨にかかっただけで起こる骨折)の有無によって判定され、次に骨密度によって診断されます。脆弱性骨折の有無はX線検査で行います。

原発性骨粗鬆症の診断基準
Ⅰ.脆弱性骨折#1あり
  1. 椎体骨折#2または大腿骨近位部骨折あり
  2. その他の脆弱性骨折#3あり、骨密度#4がYAMの80%未満
Ⅱ.脆弱性骨折#1なし 骨密度#4がYAMの70%以下または-2.5SD以下
YAM:若年成人平均値(腰椎では20~44歳、大腿骨近位部では20~29歳)
#1:軽微な外力によって発生した非外傷性骨折。軽微な外力とは、立った姿勢からの転倒か、それ以下の外力をさす。
#2:形態椎体骨折のうち、3分の2は無症候性であることに留意するとともに、鑑別診断の観点からも脊椎X線像を確認することが望ましい。
#3:その他の脆弱性骨折:軽微な外力によって発生した非外傷性骨折で、骨折部位は肋骨、骨盤(恥骨、坐骨、仙骨を含む)、上腕骨近位部、橈骨遠位端骨、下腿骨。
#4:骨密度は原則として腰椎または大腿骨近位部骨密度とする。また、複数部位で測定した場合にはより低い%またはSD値を採用することとする。腰椎においてはL1~L4またはL2~L4を基準値とする。ただし、高齢者において、脊椎変形などのために腰椎骨密度の測定が困難な場合には大腿骨近位部骨密度とする。大腿骨近位部骨密度には頚部またはtotal hip(total proximal femur)を用いる。これらの測定が困難な場合は橈骨、第二中手骨の骨密度とするが、この場合は%のみ使用する。
付記:骨量減少(骨減少)〔low bone mass(osteopenia)〕:骨密度が-2.5SDより大きく-1.0SD未満の場合を骨量減少とする。
骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン作成委員会編.骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2015年版.東京,ライフサイエンス出版,2015,p36より一部改変

骨密度のYAMとは若年成人平均値のことで、健康な20歳から44歳(部位によっては20歳から29歳)の骨密度の平均値を表しています。この平均値と自分の骨密度を比較して診断されます。

骨密度測定結果のサンプル

骨粗鬆症の検査は定期的に

骨量は年齢や閉経によって変化しますが、骨が成長する10代に過度なダイエットや偏食を行っていた方は、そもそもの骨量(骨密度)が他の人より低いことがあります。

骨量(骨密度)が低下してくる40歳ごろから骨粗鬆症の検査を受けて自分の骨の状態を把握しておくことが重要です。把握しておけば、もし骨量(骨密度)が低めの数値でも、食生活や運動で改善を目指すことができます。

また、以前に骨粗鬆症の検査を受けて問題がなかった方でも、閉経を迎えるなどして骨量がガクッと落ち込んでいる場合があります。定期的に検査を受けて“今の”骨の状態を確認しましょう。

監修医師
宗圓 聰 先生
そうえん整形外科 骨粗しょう症・リウマチクリニック 院長
骨粗鬆症は検査ができます。まずは、骨の健康状態を知るために検査を受けましょう。
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